足の痛みの専門家による足と靴の悩み対処法

足底筋膜炎治療家として日々の仕事で受けた質問や、行ったアドバイス、対処などを紹介するブログ。足底筋膜炎は多種多様で、想像以上に奥深く、根深い。足底筋膜炎に20年以上悩まされた経験から、少しでも同じ悩みの人の役に立ちたいと思っている。

足の痛みにだるさやむくみがある病気って何?足に痛みのある病気の他の症状は何

足の痛みにだるさやむくみがある病気って何?足に痛みのある病気の他の症状は何

足の痛みにだるさやむくみがある病気って何?足に痛みのある病気の他の症状は何

足が痛くてだるさがありますか?又はむくみがありますか?

 

大抵は病気が隠れていることのないだるさやむくみなのですが、それでも「ひょっとして病気が隠れているのでは?」と不安になることもあるでしょう。

 

この記事を読んで、足の痛みに伴って「だるさ」や「むくみ」がおこる病気について知ることで、不安を軽くしたり、病院に行く決心の手助けになることでしょう。

 

 

だるさのある足の痛みこれって病気?

沢山歩いた後や、ずっと立っていた日などに足が「だるく」なった経験は誰にでもあるでしょう。

そういう「足のだるさ」は楽になる姿勢、体勢が無いのが辛いですよね。

 

そんな、辛いだるさを伴う足の痛みが長く続くと、病気なのでは?と心配になります。

一方で、原因不明でいるよりも、病気だとわかって気持ちが軽くなるということもありますね。

 

この記事では、先に病気の場合についてお話をして、その後で病気ではない場合について説明します。病気が疑われた場合は医療機関を受診しましょう。

 

病気ではない場合には、ケアの方法を後半で紹介します。

 

 

 

どんな病気が考えられるか

足にだるさを感じる原因は、筋肉の疲労、血流が悪い、むくみ、麻痺が理由として考えられます。

 

そして足にだるさを生じる病気というと

血流を悪化させる:静脈瘤や閉塞性動脈硬化

 

むくみを生じる:甲状腺機能低下症や、月経前症候群

 

しびれが生じる:腰椎椎間板ヘルニア

 

 

 

それぞれの特徴(足の痛みとだるさの他)

血流を悪化させる

歩くと症状が出て、休むと楽になる

 

むくみを生じる

甲状腺機能低下症-首の腫れ全身のだるさ体重増加など

月経前症候群-月経開始3~10日前に特定の症状が出て月経開始で治まる

 

しびれが生じる

腰やお尻に痺れや痛み

 

 

ここまでに紹介したのは、毎日だったり、繰り返し同じ症状が起こるタイプです。

 

 

その他に、突発的に起こるのがエコノミークラス症候群で、長時間のフライトや、それと同じような条件(同じ姿勢で座り続けて、水分補給が十分でない)があった場合にリスクが高くなります。

 

 

エコノミークラス症候群の原因となる深部静脈血栓症の症状に足のだるさと足の腫れ、痛みがあります。

6時間以上足をあまり動かせない状況で発症しやすいと言われていて、その直後だけでなく数日後に発症することもありますから、心当たりのある場合は急いで医療機関を受診しましょう。

 

 

このように紹介していくと、足のだるさと痛みを生じる病気ではありますが、ほとんどが別の主訴となる症状で既に病院に掛かっている可能性が高そうだと思いませんか?

 

 

 

相談は何科?

とはいえ、病院に相談に行く場合の診療科を紹介しておきましょう。

血流を悪化させる:循環器内科

 

むくみを生じる甲状腺機能低下症-内分泌内科

        月経前症候群-婦人科

 

しびれが生じる:整形外科

心配な方は、やっぱり一度きちんと調べてもらいましょう。

 

 

 

だるさを伴う足の痛み病気じゃないなら原因は?

結論から言うと、筋肉の疲労、血流の悪化、むくみの3つでしょう。

血流の悪化やむくみは病気の時と同じですが、血流の悪化とむくみの原因が病気ではないということです。

 

 

この3つはお互いに影響しあっている関係です。

筋肉が疲労すると血流が悪化し、血流が悪化するとむくみやすくなります。

 

 

病気ではない場合、筋肉の疲労があるかないかを考えてみて下さい。

立ち仕事や、たくさん歩いた後なら、筋肉の疲労の改善が症状の改善につながるでしょう。

 

筋肉の疲労が無い場合、血流がもともと悪かったり、冷えやすかったりとなるので、体質改善が良いかもしれません。

 

 

 

筋肉の疲労がある場合の対処法

膝から下の筋肉の負担を軽減するためのインソール、歩きやすい靴、立っていて楽な靴がとっても有効です。

 

 

ケアとしては、お風呂でしっかりと疲れを抜いて、よくマッサージすると良いでしょう。

 

 

治療院などで行うのなら、マッサージも良いですが、溜まった疲労には鍼が有効です。

 

 

 

筋肉疲労が無い場合の対処法

血流の改善ですから、対処法はむくみの改善と同じです。

 

 

詳しくはむくみ関連の記事で書いていますが、出来れば日に何度か足を高くすること、よく温めること、マッサージやお灸も有効です。

 

 

私は専門外ですが、食事療法によって身体を内側から温めることも良いようです。

 

 

 

 

足の痛みとむくみを生じる病気って何?

足の痛みとむくみを生じる病気って何?

足の痛みとむくみを生じる病気って何?

足の痛みとむくみがある病気として怖いのは、短時間で急にむくみ(腫れ)がひどくなった場合です。

その場合は急いで病院に行きましょう。

循環器内科か形成外科のどちらかが良いでしょう。

 

 

 

病気の話の前に

次の病気の話の前に、見落としてほしくないことを先に書かせてください。

それは、かげに特定の病気が潜んでいなかったとしても、強いむくみによって、足を着けないくらいの強い痛みが足に生じることがあるということです。

 

 

そして、場合によってはむくみを改善するための入院をすることもあります。

 

 

実際にうちの常連さんも、原因となる病気が無いけれど、入院して治療することでむくみを改善させて足が楽になった人がいます。

 

病気のあるなしにかかわらず、強い足の痛みが強いむくみと共に出ている場合には、先ずは循環器内科を受診して相談してみると良いでしょう。

 

 

 

病気について

むくみがあって、足に強い痛みを生じる病気としては、蜂窩織炎があります。

皮膚の細菌感染症で、傷からの感染の他に、むくみも原因となります。

又は、強い痛みと熱感、皮膚が赤く腫れるという症状から、足の晴れをむくみだと思ってしまうこともあるかもしれません。

そんな状況ですから、初めて発症した人は「病院に行こう」と思うのではないでしょうか。

この記事を読む余裕があるということは、違うかもしれませんね。

 

 

むくみを生じる持病があって、そのむくみがひどくなって足が痛くなるというような場合が想像できます。

その場合は持病の掛かりつけの医師に相談するのが良いでしょう。

 

 

その他、だるさと足の痛みでも紹介したような、静脈瘤や閉塞性動脈硬化症があります。

 

 

 

むくみのケアと対処法

むくみのケアは、一番良いのは足を少し高くして横になることです。

日中でも、出来るなら時々足を高くすることが出来ればそうしましょう。

 

 

次に筋肉を疲労させないこと。

筋肉の疲労を軽減させる為にインソールや適切な靴が大切になります。

 

 

そして疲労とむくみを翌日に持ち越さないことです。

疲労とむくみを翌日に持ち越さないためには、入浴によって温め、マッサージやお灸を使ったケアと、やはり足を少し高くして横になることでしょう。

 

 

こうしたむくみのケアについては、それぞれを記事にして詳しく解説していますので、そちらも併せて是非ご覧ください。

 

 

 

足の痛みが出る病気の症状

足の痛みが出る病気の症状

足の痛みが出る病気の症状

理由の分からない足の痛みがある場合には、何か他の病気があるのでは?という心配になりますね。

 

 

 こんな時は急いで病院

まず最初に、こんな時は急いで病院に行きましょう

・急に強いり痛みが出た(ケガなどのきっかけが無いのに)

・急に腫れたり強くむくんだ(ケガなどのきっかけが無いのに)

・急に片方の足が動かなくなった(この場合は痛みはないですが、一応)

症状を調べているよりも、急いで病院に行ってください。

大きな病気が潜んでいるかもしれません。

何もないことを願っています。

 

 

 

足に痛みの出る病気

さて、本題です。

足自体のトラブルではなくて、足に痛みが出る病気としては

糖尿病

関節リウマチ

痛風

閉塞性動脈硬化

下肢静脈瘤

等があります。

 

 

一つ一つ見ていきましょう

 

 

糖尿病

糖尿病の場合は、神経、血管又は皮膚の潰瘍など、様々な状況で足に痛みを起こします。

掛かりつけの病院で相談するのが良いでしょう。

 

 

 

関節リウマチ

関節リウマチは、手の関節のこわばりが有名ですが、足から変形がスタートすることもあります。

朝起きて30分くらいの関節のこわばりという特徴があって、関節が腫れて、熱をもっている場合で、左右両方に症状が出るなら、一度疑ってみると良いでしょう。

関節リウマチは、外反母趾や偏平足などのあらゆる足の変形を起こす可能性がある疾患です。

少しでも心配な場合には、専門のお医者さんで相談しましょう。

リウマチ科や膠原病科の他に、内科や整形外科でも、そのお医者さんがリウマチ専門医などの認定を受けていれば大丈夫です。

 

 

 

痛風

痛風は身体に尿酸が溜まり、それが結晶となって激しい関節炎をおこします。

よく、激烈で耐えがたいほどの痛みと言われる症状が、突然起こるため、痛風発作などと呼ばれます。

一番有名なのが、足の親指の付け根ですね。

これも放っておくと、腎臓への負担になったり、慢性化したりしますので、早めに専門医に相談するべきです。

 

 

 

閉塞性動脈硬化

閉塞性動脈硬化症というのは、血管が狭くなったり詰まったりして、血液が流れにくくなる病気です。

血液の流れが悪いということは、運動するとすぐに血液が不足してしまうということです。

その結果、少し歩くと足が痛くなったり、しびれたりといった症状が出てきて、休んで血流が良くなると痛みとしびれが治まってまた歩けるようになるを繰り返す、間欠性跛行(かんけつせいはこう)という症状が出ます。

 

糖尿病や高血圧、高脂血症などが重なると悪化しやすく、血管が完全に詰まってしまうと大変なことになります。

足の血管の病気は実はとっても危ない病気なので、きっちりと病院を受診して治療を受けるようにしましょう。

受診は、循環器内科、又は形成外科が良いでしょう。

 

 

 

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は、足に血管のこぶが出来て、だるさや痛みが出るのが症状です。

こぶが出来るだけで、痛みやだるさが無いという人もいます。

治療が必要ない人もいるのですが、機会があれば一度専門の病院で相談してみると良いでしょう。

受診は、街中に血管外科があれば良いのですが、なかなかないと思いますので、先ずは皮膚科か形成外科に相談されるのが良いでしょう。

 

 

 

以上、足以外に問題があって、足に痛みが出る病気の症状について紹介しました。

当てはまりそうなものはありましたか?

症状が出たり消えたりする場合には、症状のあるうちに病院に相談に行った方が伝えやすいし、お医者さんも判断しやすいですから、気になったら早めに相談に行ってみて下さい!