足の痛みの専門家による足と靴の悩み対処法

足底筋膜炎治療家として日々の仕事で受けた質問や、行ったアドバイス、対処などを紹介するブログ。足底筋膜炎は多種多様で、想像以上に奥深く、根深い。足底筋膜炎に20年以上悩まされた経験から、少しでも同じ悩みの人の役に立ちたいと思っている。

プロフィール

子供の頃から長く歩くと足の裏にチクチクと痛みを感じていた。

遠出をすると足をひきずり、ランニングをすると途中からおかしな走り方をしていたのを覚えている。

何をしても痛みが無くなることはなく、医療機関を受診しても様子見扱いだった。

それなら自分で治すことはできないかと考え、鍼灸師を目指す。

 

鍼灸の学生になり、そこで初めて自分の症状が足底筋膜炎という病気であることを知って驚いた。

鍼で改善できるかと思っていたが、その頃の技術とアプローチの仕方では効果が無くショックを受ける。

その頃、鍼灸治療では対応できない骨格へのアプローチとしてインソールが有効だと知った。

治療の役に立つかもしれないと思い、インソールについて学ぶが、その時作ったインソールは痛みの決定的な解決にはならず、むしろインソールの入れ物である靴の知識の必要性を強く感じることになった。

それがきっかけとなり、鍼灸師として働く傍ら靴作りを学び始める。

 

靴作りを学ぶうち、その奥深さに魅了され、手製靴工房で靴職人として働いた。

同時に工房主催の靴学校で講師を務め、そこでドイツ人整形靴マイスターと知り合う。

インソールや医療系の靴の本場がドイツであることは知っていたし、こんなチャンスは2度とないという思いから渡独。

ミュンヘンの整形靴工房にてインソールと整形靴の作り方、その設計思想を学ぶ。

そして、そこで初めて作った自分のインソールが、20年以上続いた足底筋膜炎の痛みを消し去った。

その効果に感動し、インソール製作を自分の仕事にすることを決意して帰国後独立。

 

自分と同じ足底筋膜炎の痛みに悩む多くの人をインソールで楽にできると思っていたが、

実際には足底筋膜炎にも様々なタイプがあり、全ての人に同じ感動は提供できなかったため、インソールだけでは不十分だと痛感する。 

様々なタイプがあるなら様々な対処法を見つけ出そうと、足底筋膜炎改善のための様々なアプローチを試みた。

その結果、効果的なアプローチの鍼治療とタイプに合わせたインソール療法を中心に様々な方法を融合させた独自の足底筋膜炎解消プログラムを確立。

多くの足底筋膜炎に悩む人を治療し痛みから解放している。

整形外科の足外来にて、足と靴に関する医療相談も受け持っている。

All Aboutで「足と靴の健康ガイド」担当。