足底筋膜炎の治し方で効果的なこと4つ
足底筋膜炎の治し方なら、この4つです。
・鍼
・インソール
・ストレッチ
・マッサージ
靴選びも大事ですが「治し方」となると、この4つでしょう。
この4つの治し方にも、得意なことと不得意なことがあります。
つまり、治し方ごとに向いている足底筋膜炎のタイプと、不向きな足底筋膜炎のタイプがあるんです。
だから今回は、この4つについて、どの治し方がどういう人に向いているのかを紹介していきたいと思います。
動画でも紹介していますので、動画でご覧になりたい方はこちら
鍼が向いているタイプの足底筋膜炎
鍼が向いているのは、痛みが比較的強くて、ちょっと痛みが気になって嫌だなという人。
足底筋膜炎の痛みは「気になるけれど我慢できないほどじゃないよ」というのがほとんどです。
ほどんどの人は、そのくらいの痛みから始まっているでしょうから、経験があるはずで、わかると思います。
痛みが出ている時期と、痛みのない時期を繰り返しながら、ちょっとずつ悪化していくのが足底筋膜炎の特徴ですが、その痛みが、ちょっと無視できないなってくらいに痛くなったら、鍼が向いています。
鍼というと、やったことない人にはちょっとハードルの高い治療法かもしれません。
一生で一回も鍼治療受けない人もいっぱいいると思います。
だから「鍼一回試してみてください」と言われて
「そっか!鍼か! じゃあ早速やりに行こう」
とはならないですよね。
そう思って、うちでは、相談に来た人で、鍼が効果ありそうだったら
「試しにやってみましょうか」
で、その場でやってしまいます。
そうすると、だいたい4分の3くらいの人にはとても効果があります。
残りの4分の1の人のうち、半分が「ちょっといいかも」くらいで、半分は「効果を感じられない」といった感じです。
そのくらいの割合なので、効果としてはかなりある方だと言えるでしょう。
効果を感じられなかった人も、ひょっとしたら私の技術的な問題かもしれませんし・・・
いずれにしても、効果的な治し方といってよいと思いますから、痛みが強くて早く何とかしたい人は試してみて下さい。
次はストレッチです
足底筋膜炎の治し方で効果的なストレッチが向いている人
ストレッチが効果的な足底筋膜炎のタイプの人は、太ももやふくらはぎの筋肉が硬くなっている人です。
全体的に均一に硬いというのではなくて、局所が硬いタイプでは特に有効です。
詳しく話すと長くなるので、どういう風にチェックするかだけお話しましょう。
簡単なチェック法をお話します。
前屈します。
「もうこれ以上行かないよ」というところから、さらに、片方ずつ手を下げてください。
どっちか片方の方が、もう片方よりも下までいけませんか?
その時、下まで行かなかった方の側、つまり、硬かった側と、足底筋膜炎の症状が出ている足が同じだったら、ストレッチをやるべきです。
もっと細かく見ると「これ以上は下に手が行かない」というときの、ふくらはぎや太ももの裏が、全体的に突っ張るのではなくて、一か所局所で硬いところがある時は最も効果が出やすいタイプです。
これは、わざわざチェックしなくても、ストレッチをやればそれが同時にチェックにもなりますから、ストレッチ自体を1,2回やってみるのが良いと思いますよ。
それから、筋肉の硬さについては、べつの記事や動画で詳しく説明するようにします。
次は、マッサージについてです。
マッサージが足底筋膜炎の治し方として適している人
これは、痛みがまだ少ない人、それから、長く歩くと痛くなってくるとか、長く立っていると痛くなってくるという風に、足底筋膜炎の症状と足の疲れが関係している人には効果的です。
もちろん、痛くなってからマッサージをして痛みを解消しましょうという目的もありますが、疲労の解消が次の痛みを押さえるという効果も期待できます。
つまり予防です。
今日の筋肉の疲労をしっかりと解消して、明日が疲れていない状態の筋肉で始まるのと、疲労が残っていて、すぐに疲れがピークになってしまうのとでは全然違いますよね。
マッサージで血流を良くして、一日で溜まった老廃物や疲労物質を、その日のうちにきれいに流しておきましょう。
筋肉が疲労することで痛みが出るという人は結構多いです。
そこには、靴が関係していることもよくあるので、仕事で靴が変わったことがきっかけで足底筋膜炎になったという場合には、マッサージだけでなく、次でお話するインソールとセットで考えていくことが有効になってきます。
インソールが足底筋膜炎の治し方として適している人
私自身が20年悩み続けた足底筋膜炎の痛みを初めて感じなくなったのは、ドイツでインソールの勉強をしていた時に初めて自分用に作ったインソールのおかげでした。
これは、ほとんどすべての人にとって有効です。
というのも、オーダーのインソールの話ですが、その人の足底筋膜炎の特徴に合わせて、改善のためのインソールを作っている場合に限ってということになります。
既製品ではそこまでの期待は出来ないと言っていいでしょう。
既製品のインソールは、ものすごい数ありますが、昨日とか特徴は結構似ています。
そのため、足底筋膜炎に関して言うと、インソールはオーダーが断然良いです。
筋肉の硬さが唯一の原因の人については、効果がストレッチには勝てないでしょう。
でも、その硬さも根底に筋疲労がかかわっていれば、それを楽にすることで症状の改善が期待できます。
とにかく、足底筋膜炎に関して言えば、インソールは重要ですので、セルフケアをして駄目だった場合、治療を受けてみて駄目だった場合には、インソールをオーダーすることを検討してください。
以上、足底筋膜炎の治し方で、こうかてきなことを4つ。
それぞれの治し方の得意なタイプの足底筋膜炎について紹介しました。