大人の偏平足は運動で治せるのか
結論としては2つあります。
- 偏平足という足の形は劇的には治らないけれど、変化はあり得る。
- 偏平足のせいでおこりがちな機能低下は治せる。
1つ目は、言葉の通りですね、2つ目は、偏平足の人は、足がうまく働いていない可能性が高いので、働いていない状態の改善、つまり「足が働いてくれるようにする」というのは可能ということです。
この2つについて、お話したいと思います。
興味のある方は引き続きご覧ください。
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偏平足は、足の変形です。
運動によって得られるのは、筋力です。
偏平足を運動で治せるか?ということは「筋肉が付いたら偏平足が治るか?」ということになります。
そう考えると、1つ目の結論の「足の形が劇的には治らない」になるのがお分かりいただけますよね。
ただし、変化はあり得ると言いました。
本来、土踏まずは、骨同士が強固に結びついてできているものです。
その結びつきがゆるいと偏平足になりやすく、強いとなりにくいというわけですね。
そこで、想像してみて下さい。
結びつきがとてもゆるい人だったら、今は筋力が無いので、伸びたまんまになってしまっていますけれど、筋力がつくと、筋肉は緊張するようになります。
緊張というのはどういう状態かというと、いつも少し力が入っているようなかんじです。
いつでも働けるように、身構えているような状態といったらいいかもしれません。
それによって、足が少しキュッとなることも考えられます。
これは、筋力によって、アーチを作ることができるということです。
ただ、その程度の力では、体重が乗っても支え続けるほどの筋力にはならないので、見た目上劇的に治るということは考えにくいです。
でも、変化はあります。
うちの店では実際に、足を立体的に読み込むことをしていますが、画像上、変化が見られることもあります。
これがつまり「足の形が劇的に治ることは無いけれど、変化はあり得る」といういみです。
そして、この「変化はする」ということが、2つ目の結論にもつながっています。
2つ目の結論というのは、「偏平足のせいでおこりがちな機能低下は治せる。」ですね。
偏平足という変形のせいで、足がきちんとはたらかなくなる理由からお話します。
ヒトの筋肉の長さというのは、遺伝で決まっています。
その時、多分ですが、アーチがある状態の筋肉の長さが正しい長さだと設定されているのだと思います。
でも、偏平足になるということは、立体的な足の構造が、つぶれて伸びてしまっていることなので、筋肉も、ほんらいあるべき長さよりのばされてしまっているといことになります。
縮むことが筋肉の仕事なので、強制的にのばされてしまって、そのままでいると、徐々に働かなくなり、筋力が弱り、働けなくなってしまうということがおこると考えられます。
考えられますと言っていますが、最終の「働けなくなってしまう」は間違いありません。
どういうことかというと、よくテレビなどでもありますが、足の指がうまく動かせないといった状態が分かりやすいですよね。
その他にも細かな動きを足はしていますので、最終的には、それらすべての働きが無くなってしまっていることもあります。
この状態が、機能低下ということです。
この機能の低下は、時間はかかりますが、運動することによって改善できます。
全身運動の中で、少しずつ改善していくこともできるでしょうし、足の訓練をして機能回復を目指すこともできます。
足指の訓練については、また別の機会にお話したいと思っています。
以上、大人の偏平足が運動で治せるかということについてお話しました。
もう一度確認しますと
偏平足という足の形は劇的には治らないけれど、変化はあり得る。
偏平足のせいでおこりがちな機能低下は治せる。
ということでした。