足の痛みの専門家による足と靴の悩み対処法

足底筋膜炎治療家として日々の仕事で受けた質問や、行ったアドバイス、対処などを紹介するブログ。足底筋膜炎は多種多様で、想像以上に奥深く、根深い。足底筋膜炎に20年以上悩まされた経験から、少しでも同じ悩みの人の役に立ちたいと思っている。

スタンディングデスクは必要?「立って仕事」に足の専門家は賛成!でも注意点あり。

スタンディングデスクは必要?「立って仕事」に足の専門家は賛成!でも注意点あり。

スタンディングデスクは必要?「立って仕事」に足の専門家は賛成!でも注意点あり。

 

以前から、スタンディングデスクっていいと思いますか?って聞かれることが結構多いです。

 

足の健康という観点から、立ってデスクワークをすることに、私は賛成です!

 

 

でも注意点もあります。

 

 

今日はその注意点と、おススメの導入の仕方についてお話したいと思います。

 

動画でもご覧いただけます。

 

 

リモートワークなど、家で仕事をする機会が増えるにつれて、家にスタンディングデスクを導入しようかな?と思っている人も多いのではないでしょうか。

 

通勤が無くなると歩く機会が減りますよね。

 

もっというと、立つこと自体がぐっと減ってしまう人が多くなるでしょう。

 

 

 

私はずーっと前から「立つ時間を作りましょう」というふうに、生活の中で立つ時間をつくることをお勧めしています。

 

もちろん、それは「足のため」です。

 

デスクワークの座りすぎが、健康に悪いと言われるようになって、立ってデスクワークをするという働き方が話題になりました。

 

あれからずいぶん経ちますよね。

 

立ってデスクワークをするためのスタンディングデスクというものも売られていて、取り入れている人もきっといるとおもいます。

 

 

 

座る時間を減らして、なるべく立って仕事をしましょうというこの社会的な動きがなぜ起こったかというと

 

長時間座っていることで、糖尿病や心臓病のリスクが高まるという理由でした。


でも、その当時、逆に立ちっぱなしも良くないという説があったりして、結局どっち?となった人も多かったです。

 

そういう人たちから「どう思う?」ときかれたりしました。

 


否定的な説もありましたが、座ってばかりより立っている時間があったほうが、足にとって良いことです。

 

 


ここで私がお勧めする「立つ時間を作る」は、あくまでも「足のために」立つ時間を作るというふうに考えているので「心臓病や糖尿病のリスクが減るのかどうか」については関係ない話として読んでください。

 

 


当たり前ですが、座っていると足を使いません。

 

足を使わないとどうなると思いますか? 

 

 


血流が悪くなるので、足を組んだり、貧乏ゆすりをしたりして、体が血液を流そうとします。

 

座っていても、足の裏をしっかりと床や地面に着けているならまだいいです。

 

バーチェアのように、座面が高くて、足は足置きに引っ掛けるように座る物は、足によくありません。

 

足がぶらぶらしたままは更に悪いです。

 

 

 

立つと、当然ながら足を使います。

 

運動しているわけではなくても、体はバランスをとるために揺れ動き、足はそれに合わせて動いて体を支えています。

 

わずかな動きですが、足が持続的に、微調整を行うために働くこの動きは、足の健康にとても大切です。

 

だから「デスクワークを立ってやること」には大賛成です。

 

 ただし注意してほしいのは、立つことに疲れてしまって、姿勢が悪くなることが無いようにするということです。

 

 

 

立つことに疲れたらすぐに座りましょう!

 

 


立つことに疲れて「片足だけに極端に体重を乗せて立つ」なんてことになるくらいなら、座ることが重要です。

 

だから、スタンディングデスクの購入をお考えの方は、ちょっと待ってみて下さい。

 

足を動かしたり、体を動かしたりするのは良いですが、片足に完全に体重を載せて立つと、体にとっても悪い歪みをもたらします。

 

何しろ、その歪んだ姿勢でいる時間は、何かの待ち時間の10分や20分じゃありません。

 

立つことに疲れて、3,4時間も片足に体重をのせて、体重の乗っていない側のお尻が下がるような立ち方をしたら、そんなことを毎日続けることになるわけですから、体にはよくありません。

 

 

 

立って作業をするとき、しっかりと両足で立って欲しいのです。

 

 両足に均等に体重を乗せて作業して、疲れたら座ればいいです。

 

つまり、疲れたらいつでも座れるようにした方が良いのです。

 

 

 

このとき、机が高いままでも座れる椅子は、床に足がつかないものだと良くありません。

 

最近は、机の高さを変えられるものも増えてきているようですが、そういうテーブルのレビュー動画を見たりすると、高さ変えるのには時間かかりますよね。

 

そんなめんどくさいこと、最初はやっても、2日3日したらやらなくなります。

 

だから、スタンディングデスクよりも、机の上に箱を置いて、そのうえで作業するので十分です。

 

すぐにでも始められますよね。

 

 

 

立って作業するということを取り入れるにしても、何も全部立ってやる必要はありません。

 

 先ずは1日2時間、立って仕事をする時間を作るだけで良いです。

 

それも、連続2時間じゃなくて、1時間を2回でいいです。

 

1時間は連続して立ち続けるように頑張りましょう。

 

1時間は、姿勢を崩さずに、両足にしっかりと体重を乗せましょう。

 

1時間を過ぎても平気そうだったら、立っていていいです。

 

でも「気がついたら姿勢が悪くなっていた」となったら、気づいたときにすぐ座っちゃいましょう。

 

 

 

なるべく長く立つけれど、疲れたら座る。

 

それが立ってデスクワークをするのには必要です。

 

 

 

特別な道具は必要ありませんから、アマゾンから届いた荷物の段ボールとかを、机の上に置いて、その上にノートパソコンを置いたらとりあえず完成です!

 

そこから始めてみてはいかがでしょうか?

 

色々な段ボールで試してみて、好みの高さが見つかったら、しっかりとした箱を買えばよいと思います。

 

 


立って仕事には賛成ですが、すぐに座れる環境を作りましょうというお話でした。